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目を閉じる。暗闇が辺りを包む。微かに音楽が聞こえている。やがて何かが光る。遠くの方から歓声が聞こえる。地を這うように何かが迫ってくる。音楽はボリュームを上げていく。光が朝を告げる。まだそれが聞こえる。それが見える。

目を開けると場所がある。あの景色はまだ其処に残っている。世界中が残響に沸き立っている。汗をかいて空を見上げ、冷たい海の中で大声で叫ぶ。目を閉じる。君のこと、追いかけていたこと、忘れかけていたもの。闇の中で全部が見える。