人間の土地

長い文を書くのは人生の後半でいいのかもしれない。中途半端な年代の僕らは日々移ろうそれらにやられっぱなしで、大切なものをその都度刹那的に受け取るわけで、それをどうにかして捉えようとする行為に、長い文は向かない。

日を待たずして変化していくものを感じる。「日常」なんて枠組みでは囲いきれない変化の渦にやられている。大切なものがなくなってしまうような気がする。もう随分と前からそんな感じで、億劫であるはずなのに、人と出会うと何かを、まるでその先もずっと変わらない信念であるかのように話してしまって、傷つけたりする。

いつか長い文を書くようになる。いつかうまくいくかどうか決まる。いつか、きっと僕は何かを選ぶことになる。そういう未来への信頼がいつも足りない。