フクラム国

タルイのブログです

できるだけ真っ直ぐなうそ

 例えば君とどこまでも遠くまで歩いて行けるとして

 僕らのたどり着く街が、ずっと昔から願っている

 優しさと想像力に満ちた場所だとしたら

 そしたらいっそ、僕らはその場所からはぐれるようにして

 またこの場所に戻ってくるのかもしれないし

 もしかしたらずっと、その場所で、今世を終えるのかもしれないけれど

 

 例えばなんとなく好きな音楽が、遠い向こうから聞こえてきたときに

 もしかしたら知らない国の誰かが、奏でているのかもしれないと

 信じてそこに向かうとして

 僕らはきっと、その道中を、まるで子供みたいに

 心から不安に思いながら

 それでもまるで子供みたいに

 はしゃぎまわるだろうから

 

 例えば夢に見た風景へと僕らが向かっているとして

 全ての道中が憂鬱に満たされているとしても

 生きている限りバッドエンドがないように

 向かっている限り、きっと、続いていくものがあって

 だからこそ僕らは、この街で生まれたのだと思うし

 だからこそ僕らは温め合うように、ひとりを時折忘れられる

 もしかしたら、きっと。