Sea and The Darkness

 これ以上先へはいけない、と思ったことが一度もなかった中学時代のことを、決して恥ずかしいとは思わないけれど、前に進んでいると思っていたあの頃のことを、少し照れたようになりながら、楽しかったと思い出すことがある。

 前に進んでいる人々は、こうしてものを書いたり人前に何かを晒したりして微妙な空気にする人のことを、なんというか、変な気持ちで見守ったり、笑ったり、少しだけ認めてみたり、遠ざけたりするだろう。毎日は忙しいし、そんな他人に通じない、意味のわからないことだけを、ぐだぐだ考えている暇はない。締め切りは迫っているし、お金はないし、就活も迫っている。後半は全部自分の話だけれども。

 それでもまだ、影に追われ何かを書いている。前方はもう見え透いてしまっているようで、より深い場所に逃げることしかできなくなった。そんな場所に幸せはないよと明るい場所で笑っている楽しそうな彼らに不誠実だとレッテルを貼られながら、それでも誠実に奥へ進む。 心の何処かで僕にしかない光があると祈りながら、それが遠くの国の見知らぬ誰かに届くかもしれないと、それだけを願いながら。

 大切な何かとはぐれないために。

 

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