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Here Comes The Sun and I Say

タルイのブログです

The 1975-Chocolate

 レベッカは世界が終わるまでの時間を数えながら、今日もマリファナをチョコレートのように噛む。すぐ其処にある世界の終わりを夢見心地でなぞりながら。

「散歩に行きたい」

「どこへ」

「どっか。私もお前も誰も知らないところ。」

 レベッカは憤然とソファーの上に立つ。攻撃的なスカートは大きく舞い上がって、だらしなく滑り落ちるように座っていた僕の目線に、ペチコートに隠した拳銃が見えた。

 舞い上がる彼女の香りは甘くチョコレートのようで。

 僕らは地下室をあとにする。外界では誰かが絶えず僕らのことを見張っているような気がする。ペチコートに隠れた拳銃。常に何かから逃げる。誰も知らない場所まで、彼女と二人で、神も忘れた場所へ。

 名前の分からぬ街の公園で爆音を鳴らすヒップホッパーと大きく体を揺らすレベッカは、「そうだ、そうだよ」と大空に向かって狂ったように笑いながら、どこまでも昔のままでいる。夕暮れは次第に傾きを濃くしていく。世界の終わりが近付いている。僕らは真っ黒に染まっていく。ヒップホッパーは音楽だけを残していつのまにか僕らに殺されている。公園はチョコレートの香りがする。

 闇に世界が埋もれ崩壊を始めるのを横目で見ながら、僕らは丘の上で寝転んでいた。其処らへんに生えていた世界で最も価値のある木の枝を掲げて僕らはヒップホッパーの来世を願う。黒い人影が近付いてくる。彼女の唇はチョコレートの味がする。黒い人影が懐中電灯をこちらへ向ける。彼女の幼い肌が光を反射する。僕は彼女の未熟なsexに手を這わせていく。やがて硬いものに手が触れる。ペチコートには拳銃が隠れている。