少女 C

知らない街の隅にある、私だけの宝物に会いに行くために、私が蓄えてきた季節を全部捨ててしまおう。

 

無駄だと言われることを恐れては、私だけの街になんてたどり着けるはずはなくて、君の言う幸福だとか、自由だとかは、とても価値がありすぎるように思うのだ。

 

意味の分からないことを言われたら、意味が分からないなんて、そんな人間離れした答えを出さないで。

君の口に付けた季節の、尊い味を知っているのなら、私の感度を辿る手に、上品な遠慮を頂戴ね。

 

ああ、早くあの街の見える丘に。