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タルイのはてなブログ

タルイのブログです

少女 A

 帰り道は黄昏時で、いつの間にか周りから何もかもが消えている。

 風も雲も夕焼けも、よそ見をしているみたいだ。

 だから私は、自分だけの歩幅で好きな歌を歌う。

 

 全く、私の世界は今日もこうやって浪費するばかりで、味方をすることを知らない。

 私はもっと優しくなれるはずで、もっと新しくなれるはず。

 いつも貴方には私が、哀れに映るんでしょう?

 

 私の声は決して透き通ってはいないし、自分では大嫌いなのだけれど、けれど自分にばかりは届いて欲しいと願うのだ。声量を増す潰れた声が、肺の中のどろどろを吐き出していく。

 

 貴方が元気な日は、そっとそばにいたい。

 どれくらい生きられるかわからない毎日の中で、どうか、私より先に行かないで欲しい。

 どうか、後少しだけ、待って欲しい。

 

 黄昏時にはいつでも風が、私を追い越していく。