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L'après-midi d'un faune

タルイのブログです

Cerises

 夜が砂糖みたいに頬に被さる。

 もう言葉を交わすこともなく、顔をあわせることもなく、ただこのまま、明日にならなければいいのに。

 ドロケーではしゃいで、チャイムがなり、息を切らして席に座り、落ち着く間もなく手を挙げる。楽しければそれでいいのになあ。

 でも私は風に伝えるの。貴方の家に近いこの街から

 

 通りで夜がはしゃいでいる。自転車を避けることもなく、ただヘラヘラと、私たちにさらさらを落としてくる。

 もう家に帰らなきゃ。結局、ぽつりと沈んでしまう前に、明日に向かって風を起こすことになる。だからその風に伝えてもらうの。貴方の待つ家に近いその街まで