手書きメモ5

吐く息が粉になって冷たい窓を白くする
私がぼうっと眺めていた橙と水色に透けた鉄塔が見えなくなる
何事もなかったかのように電車は進み
鉄塔は私の頭に残る術を無くしたようで、過ぎ行く景色の仲間になって、過去へ進んでいく
何事もなかったかのように、私はイヤホンのボリュウムを一つ上げる…