手書きメモ4

朝焼けがアイスみたいに溶けていく朝が来た。透きとおった空気の砂はさらさらと街に散り積もっていく。
気持ちいい秋の日に、巡るのは風と素朴な微笑みと、香ばしきパンの匂いと
少し眩しすぎる空を思い切って見上げてみよう。静かで取り止めもない少女が、僕らの肩に手をかけているように、意識が宙に浮いていく感覚。
僕はまだ眠いよ。温もりに戻って良い?
目玉焼きの焼ける音がする。 遠くの方で小鳥が鳴いている。世界にそれらが反響して、音という音が重なり合い、抜けているピースを埋めるかのように、曖昧な意識をつないでいる。
花弁が舞っている。なんて名前だったっけ、この白く青ずんだ花の名前……
なんて透き通っていることだろう…