フクラム国

タルイのブログです

手書きメモ2

  夏の終わりを薄めたような一一月の風を、さらさらとした陽射しが純白色に照らしている。光はガラス窓を粉となって通り抜け、窓辺のテエブルに明るく、優しく、そして静かに化粧を施していた。一人の女性が、冷たくなったティーカップに気を止めることもなく、本読みに耽っている。本をテエブルの上に置いて、少し微笑みながら、また新しいページをめくる。その一枚の紙に少し積もっていた陽射しの粉が舞いあがって透き通って行く様子を、私だけが認めている…